活動紹介

協会事業

2016年9月11日(日)午前10時から、「外国人のための防災セミナー」が、西尾市総合福祉センター4階のふれあいホールにて開催され、130名もの参加がありました。



はじめに、本協会の杉浦会長からごあいさつがあり、その後西尾市危機管理課の職員から、地震や津波といった災害に関する基本的な知識を、映像を通して学びました。海に面し、軟弱な地盤の広がる西尾市は、過去に三河地震等で甚大な被害に見舞われたことを聞き、5年前の東日本大震災発生時の映像を見た参加者のみなさまは、生々しい現場の映像に、真剣な表情で見入っていました。また、実際に地震や津波が起きた時に流れる緊急地震速報、大津波警報等のアラームを聞くなど、音声を使った説明も行われました。




災害に関する基本的な説明の後は、分かりやすい映像や音声を使った10問のクイズを行いました。例えば、地震が起こった時には、急いでテーブルの下などに身を隠すこと、揺れが収まったら、安全な公園や避難場所に逃げること、津波の時にはいち早く高い場所に避難すること、指定避難場所を示すマークが学校や公共施設の周囲に表示されていることなど、外国人のみなさまに積極的にクイズへ参加していただきながら、防災の基本を学ぶことができました。




クイズの後には、参加者全員で、新聞紙を使い防災グッズの一つであるスリッパを作りました。講師の指示に従ってスリッパを折ったり、出来上がったスリッパを実際に履いてみたりと、聞く・見るだけではなく、体を使って体験できるセミナーとなりました。



セミナーの最後には、西尾警察署から、地震が起きた時には直ちに自分の身の安全を守ることが第一であることや、指定避難場所に逃げるようにすること、非常時に持ち出すべきものについて、そして入場の際に各々受け取った、自分の国の言語で書かれた連絡カードについて説明を受けました。真剣なまなざしで説明を受ける参加者のみなさまの姿が大変印象的なセミナーでした。

防災セミナーを受講して 出身:ベトナム グエン・バン・ドン

私の国では地震が起きたことがないので、地震を経験したことがありません。もし地震が起こったらどうすればいいですか。何を準備すればいいかなと思っていました。一度聞いてみないと皆さんもわからないでしょう。
先日、福祉センターで外国人に向けて防災セミナーが行われました。天災はいつ起きるかわかりません。そんな時、準備しようと思っている品物を紹介していただきとても勉強になりました。そしてたくさんの方に聞いてもらえて良かったです。例えば海岸にいる時に地震があったらなるべく高い所へ行く。津波があるかもしれません。たくさん情報がある中本当に必要なものが何なのかよく分かりました。テレビなどを見て色々勉強したけれどセミナーを聞いてまだまだ知らないことがあったなぁと思いました。本当に役立つ情報を聞いてよかったです。来年チャンスがあればぜひまた参加したいです。ありがとうございました。