高校でのペルー料理教室
2014年7月28日(月)の午後、鶴城丘高校にてペルー料理を試作する調理実習の講座が行われました。今回の講師であるペルーご出身のキナさんと、そのお孫さんの総勢5名を、高校生たちがスペイン語でお迎えするところから料理教室が始まりました。教えていただいた料理は、creama volteada(クリーマヴォルティアーダ、スペイン風プディング)と、causa rellena(カウサレジェナ、サラダのマッシュポテトサンド)の2品でした。
まずcreama volteadaから作り始めました。卵、コンデンスミルク、牛乳をミキサーに入れてかくはんして生地を作り、次に砂糖水を加熱してカラメルを作りました。ドーナツ状の型にカラメル、生地の順に流し込み、170°で45分加熱すると、できあがりです。できあがったものを、型からお皿に移すためにひっくり返すときには、テクニックと勢いが必要でした。上手にできたときには、「やった!いい形になった!」と、拍手がわきました。
加熱している間に、causa rellenaを作りました。じゃがいもをすりつぶしたマッシュポテトに、黄とうがらしやレモン汁などで味付けをしました。次に、茹でた鶏肉を裂いたものや、にんじん、コーン、グリーンピースなどの野菜を用意しました。トレイにマッシュポテトを敷き詰め、具を乗せ、さらにマッシュポテトを上から乗せ、残った具やゆで卵をカットしたものをちりばめ、完成です。この料理は大きく作ったものを切り分けて、大勢で食べることができるので、パーティーなどにも向いているそうです。黄とうがらしの辛さと、レモン汁の酸味が利いており、エスニックな大人の味でした。
高校生たちは、言葉がうまく通じないときに身振り手振りなどで必死にコミュニケーションを図り、いくつかのスペイン語を教えてもらうなど、異文化交流の難しさと楽しさを学んだようでした。また、高校生たちは9月の文化祭で、どちらの料理をどのように販売するかをいろいろと検討することができたようで、充実した半日だったと思います。文化祭では、ペルー料理のおいしさを、たくさんの人に知ってもらえることでしょう。