活動紹介

協会事業

西尾市国際交流協会30周年記念事業イベントが西尾コンベンションホール内及び駅西東の広場で行われました。

コンベンションホール内ステージでは、協会事業「多言語スピーチコンテスト」も行われました。西尾市内の小中学校に在籍する外国ルーツの子どもたちの60%がブラジルとベトナムルーツです。テーマ「多文化共生について」でした。

【ベトナム語スピーチの紹介】
小学1年生の子は、「毎日ベトナム語の本を読みます。キリンのお母さんは、生まれたばかりの子どものキリンをわざと何度も倒して、立たせることを教えるということを学びました。」と言っていました。ベトナムの中秋節の紹介をする子もいました。「中秋節は家族の愛情のお祭りで、西尾でベトナムのお祭りがたくさんあるといいな」と言っていました。
小学4年生の子は、「環境を守る」ことについてスピーチをしました。大気汚染、水質汚染のことを紹介し、「日本のごみ分別を守りましょう」「清掃活動に参加しましょう」「買い物をするときはマイバックを持って行きましょう」と提案してくれました。別の小学4年生の子は、日本とベトナム文化について紹介してくれました。
小学6年生の子は、「なぜ母語を学ぶ必要があるのか」というテーマで話してくれました。「幼い時から日本に住んでいると母語を話すのが恥ずかしくなる」、でも「親戚と話すときに必要だ”、また”日本のことをベトナム人に紹介できる良さがある」とも言っていました。
中学2年生の生徒は、日本に来る前いろいろ日本について調べていろいろ心配したと話してくれました。実際に来てみると、みんなが積極的に話しかけてくれたこと、自分のように海外から来た生徒がたくさんいて英語でコミュニケーションをとっていること、いろんな国の文化を知ることが楽しいことを話してくれました。自分の目で実際に見てみることの大切さを伝えてくれました。
高校1年生は、家族について話してくれました。家族からもらった愛、自分が家族に感じる愛情を話してくれました。そして、日本でベトナム人の友人に会うと、家族のように幸せだと言っていました。


【ポルトガル語スピーチの紹介】
ブラジルから来た小学1年生の男の子は、「たくさん友達ができて学ぶことが楽しい」と言っていました。
小学3年生の女の子は、「新しいお友達がきたら、自分から話しかける。いろんな国から来た子と友達になるのは楽しい。いつか友達の国に行ってみたい」とスピーチしてくれました。
小4の女の子は、いろんな国から日本に来て出会って、日本語でコミュニケーションを取ることで友達ができる。お互いの文化をリスペクトすることが大切だ。将来、領事になりたい。」と話してくれました。
小5の男の子は、「日本に来て2か月だけど、みんなが助けてくれるから少しずつ日本語を覚えています。日本での生活を楽しんでいます。」と言っていました。
中学2年生は、「ブラジルの学校から日本の学校に変わった時、日本語がわからなかったけど、学校の通訳さんが助けてくれたこと、他の言語を話すことが素晴らしいと実感している」と話してくれました。
高校1年生の子は、「家の中ではブラジル文化、家の外では日本文化の中で育ち、その微妙な違いの間で小学校6年間は苦難の連続でした。でも中学で素敵な先生に出会い、人生が一変しました。成績があがり、自尊心も高まり、両親の励ましもあり、高校へ進学することができました。異なる文化を知ることは学びになります。」と語ってくれました。

このようにそれぞれのことばでしっかりとスピーチをしてくれました。日本語では難しいけれど母語だからこそ表現できることを話してくれた子や、日本語の方が表現しやすくなっているけれど頑張っておうちの人に教えてもらいながら発表してくれた子もいました。発表するまではドキドキしていた子たちも、スピーチ語にはすがすがしい表情をしていました