活動紹介

協会事業

2017年10月5日(木)、西尾中学校3年の英語の授業にゲストティーチャーとして、外国人7名が参加しました。

体育館で、小中高の英語の先生方が見ている中、英語の授業が始まりました。生徒たちは、10月22日にある全校茶会で、抹茶の点て方、いただき方を英語で言えるようにグループで練習していました。




突如、外国人が現れました。流ちょうな英語を話す先生の指示で、全員、お客さんの方を向き、外国人のユーモアたっぷりの自己紹介を聞きました。生徒たちはびっくりしながらも、興味津々で、一言ももらさないようにしっかり聞いていました。




各班からのお誘いで、外国人はグループに入っていました。全員正座で臨んでいました。茶碗に茶杓で抹茶を入れ、熱い湯を注ぎ、茶筌で点てる。ゲストティーチャーに、マニュアルに従って、英語をどんどん使い指示を出している生徒もいました。しかし、ゲストティーチャーがずっと茶筌で回し続け「I am tired.」と言ったり、時には、わざと間違えたりすることで、生徒の英語を促していました。周りの生徒と助け合いながら、生徒は何とか英語で伝えようとしていました。英語学習としては理想的な姿を多く見ることができ、ジェスチャーを多く使っている姿には、かわいらしささえ感じることができました。




そして、抹茶をマナーに従っていただき、最後に「けっこうなお手前でございました」と英語ではなく、日本語で言った。「英語では、何という?」という質問も出ました。
ネーティブに英語で説明でき、生徒たちは満面の笑みを浮かべ楽しそうでした。その記念として、全員で記念写真を撮りました。この1枚は、国際交流をした一生の宝物になるでしょう。
10月22日(日)に行われる「全校茶会」で再会するのを楽しみに!


10.5授業後の生徒の感想

○初めてあれだけの外国の方と英語で話しました。最初は少し緊張したけど、外国の方たちは親しみやすくていい人たちだなぁと思いました。もし、外国の方たちが駅などで迷っていたら知っている英語を使って会話にチャレンジしてみたいです。(M.K)

○今までは英語の勉強が好きではありませんでした。外国の人と交流してみて、英語が話せるようになったらどんなに会話が楽しめるんだろうと思いました。英語をもっと勉強して話せるようになりたいです。(S.S)

○AET以外の外国の方と話すのは初めてでした。緊張しましたが単語を並べただけでも伝わりました。伝わった時はとてもうれしかったです。できればお茶会にも来てほしいです。(T.T)

○外国の方が目の前に座った時、ちゃんと伝わるか心配でした。みんな優しい方ばかりで、カタコトでもなんとか会話をすることができました。緊張したし、なかなか思うように伝えられなかったけど、とても貴重な体験ができてうれしかったです。(N.S)

○実際に外国の方にお茶の点て方や飲み方を説明してみて、単語ばかりになってしまったけれど伝わったことがうれしかったです。もっと会話を広げて抹茶の良さを伝えられるように英語を勉強したいです。(N.Y)

○英語で伝えることはとても難しかったです。でも、外国の人たちに日本の文化をもっと知ってもらって、もっと日本のことを好きになってほしいと思いました。(R.A)

○本校の伝統行事である全校茶会に来て下さる時に、外国人が困らないように、英語で抹茶の点て方や飲み方、和菓子の食べ方を説明できるようになろうと、子どもたちの学びが始まりました。本を読んで点て方を確認したり、辞書で単語を調べたりしながら、一生懸命練習に励みました。実際に外国人を目の前にすると、AET以外の外国人と話すのが初めてという子どもが多く、練習した英語も思うように口から出ないようでした。特に、「なぜ茶碗を回すの?」「結構なお点前でというのはどういう意味なの?」と聞かれると、戸惑いを隠せませんでした。しかし、単語を並べながらも自分の意図することが伝わると、うれしそうな表情を浮かべていました。授業を終えると、たくさんの子どもたちが「もっと英語を上手に話したい」と英語学習に対する意欲を高めていました。私たちの授業のために協力してくださった国際交流協会の皆さま、本当にありがとうございました。(授業者)