第6回にほんごスピーチ発表会
2019年3月31日(日)、西尾にほんごひろば主催、一般公開「第6回にほんごスピーチ発表会」が開かれました。
スピーチ発表者は17名。一般の方も含む、約150名の大勢の方の聴講がありました。西尾にほんごひろばだけではなく、木曜クラス、碧南友好協会の方からも発表がありました。西尾にほんごひろばからは日本語を習い始めたばかりの入門クラスからも2名発表がありました。
ベトナム出身の日本語に慣れたロアンさんの司会のもと、スムーズに発表会が始まり、最後には森田審査委員長がスピーチ発表者に一人一人のコメントを述べ、荒瀬委員と高橋委員からも「日頃のみなさんの頑張りに対するお褒めのコメント」がありました。
例年以上に主張を述べる方が多かったのが印象的で、日本語で考えて発表できていた人が多かったです。
ロアンさんの、一緒に学習している人たちへの励ましの「日本語を学んでいる皆さんに伝えたいこと」の原稿を紹介します。
「日本語を学んでいる皆さんに伝えたいこと」
皆さん、おはようございます。私はロアンと申します。今日は日本語を学んでいる皆さんに伝えたいことを発表します。よろしくお願いします。
発表します
私は2年前に実習生としてベトナムから日本に来ました。
最初に皆さんに質問があります。日本に来る前に何か夢や目標がありましたか?今までそれに向かって、頑張っていますか?それとも諦めてしまいましたか?
私と他の人と同じように、夢と目標を持って日本に来ました。3年間の実習生期間が終わってから、帰国したら、日本の会社で働きたいとか、日本語の先生になりたいとか、そう考えていませんでしたか?
でも日本に来たら、現実は簡単なものではなく、新しい仕事とか、生活に慣れず、色々な問題が発生します。そして、仕事にも慣れてないから、ストレスとか、疲れとかで、夢とか目標を忘れそうでしたね。
私も毎日仕事や、残業で疲れて、大変でした。勉強することに疲れて、集中出来ませんでした。実習生の皆さんも同じだと思います、寮で仲間と一緒に住んでいるとなかなか勉強する時間もないです。家族も遠い所に住んでいるので、心ぼそいです。私も何もしたくない時がありました。そんな時は自分から勉強出来ません、友達もいませんので、目標と夢を失いかけました。
でも、日本にいるのは三年間だけですから、毎日ちょっとだけでもやれば、だんだん勉強する習慣が身に着くと思います。忙しくても自分の時間を作って、目標を設定して、楽しく勉強した方がいいです。
日曜日に福祉センターに行って勉強して、分からないことがあったら、ボランティアの先生に聞いてください。先生はいつも助けてくれますから、遠慮しないで聞いてください。
私の場合は友達が福祉センターを紹介してくれました、毎週先生方が発音とか、文法、言葉などを教えてくれます。日本語能力試験に合格するため、色々な教えてもらいました。福祉センターで勉強したおかげで、N3とN2の資格 を取ることが出来ました。心から感謝しています。
日本語の先生だけでなく福祉センターの受付の人も優しくて笑いながら色々教えてくれました。
また、外国人のための色々なイベントに参加することも有益です。さまざまな国の友達と会ったり、一緒に日本語で喋ったり、文化交流が出来ます。
ここで色々な体験をしました。
前はどんなに天気の悪い日でも、勉強するため福祉センターへ行ました。その時の目標は5ヶ月でN3を取ることでした。その後、6ヶ月で絶対N2も取るつもりでした。その目標は成功しました。目標が達成出来て、とても嬉しかったです。
皆さんも頑張って、友達との勉強会に参加するとかして、将来のため、色々な方法を試してみてください。
日本語は難しいですから、自分のやる気が無かったら成功しないと思います。だから、自分に自信を持つことが大切です。そして会社では出来るだけ日本語で喋るように努力して、何か分からなかったら、会社の人に聞いてください。何回も聞くとだんだん上手になりますよ、 でも外国人ですから、色々分からない言葉があります。
日本にいる実習生の期間は限られています。勉強することは難しいですから皆さんも毎日早く起きて勉強して、仕事でも昼の休憩時間でも勉強しましょう。帰ってからも勉強した方がいいです、映画とか、ゲームとかの趣味は少し我慢して勉強する時間を作ってみましょう。
一生懸命勉強すれば日本語も皆さんの頑張っている姿に感激してきっとほほえんでくれますよ!日本語だけでなくどんな外国語も難しいですが、皆さんの努力は必ず素晴らしい結果につながります。そして日本の人はそんな皆さんを応援してくれると思います。
誰も皆さんの人生を変えることは出来ません。健康第一ですから、睡眠不足ならないようにして下さい。目標に向かって努力する人にだけ未来の成功があります。
ですから、諦めずに最後まで頑張ってくださいね。
これで私のスピーチを終わります。
ご静聴ありがとうございました。